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熱中症の予防と対策

衣服と暑さの関係

暑いときは薄着で体温調節!

■熱の出入りに大きく関係する衣服

毎朝起床時に体重を計ると疲労の回復状態や体調のチェックに役立ちます。また、運動前後に体重を計ると運動中に汗などで失われた水分量が求められます。体重の3%の水分が失われると運動能力や体温調節能力が低下しますので、運動による体重減少が2%をこえないように水分を補給しましょう。

●衣服が体温調節に及ぼす影響(運動時)

環境温度の変化や、運動などによって熱産生量が変化すると、身につけている衣服を脱いだり、着用したりして体温の調節をします。また衣服は外傷や紫外線などの危害から体を保護する働きを持っています。

運動時の体温調節に及ぼす衣服の影響を考えるうえで、以下の3点の調節が重要になります。

1)体からの熱放散
衣服の保温力は衣服の材料、衣服の型および衣服の構成によって変化します。衣服材料によって含気性、通気性、保温性、吸湿放湿性あるいは吸水性が異なり、保温力の低い衣服ほど熱放散性に優れています。

2)外部からの輻射熱
暑熱時の直射日光の下では、外部からの幅射熱の吸収や遮断がとりわけ重要になります。図1は砂漠における炎天下の裸体時と着衣時に体の受ける熱量を比較したものです。また、図2は衣服地を透過する輻射熱量の大きさを、綿作業服地を1とした相対量で示したものです。

このように幅射熱が大きい場合には衣服による輻射熱量の調節も、体温の調節にとって重要となり、中近東の砂漠では、頭から足の先まで白い衣服で覆うのは、輻射熱による熱の侵入を防ぐためです。

3.水分蒸発
体は発汗をしていない場合でも、熱放散の25%は皮膚表面からの水分蒸発(不感蒸泄)によっています。運動時や高温下では大量の汗が出ます。着衣時には汗は一旦衣服に吸収され、衣服の表面から蒸発します。
熱中症予防のために、暑熱環境下におけるスポーツ活動時の衣服は、保温力が低く、放湿性の高い衣服によって、体温の円滑な調節を助けるように工夫することが重要です。
アメリカンフットボールや剣道などでは、激しい身体衝撃や転倒などから身を守るために、服装が重装備となることも避けられません。このような場合には、休憩中には衣服をゆるめ、冷タオルで体を冷やしたりして熱放散を助け、体温を下げる工夫が重要です。また、スポーツによっては炎天下で行われるため、帽子や手拭いなどによって直射日光を避けたり、サングラスを使用し目を保護することなどが望まれます。


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